11月の平日にも関わらず、対面・オンライン配信合わせて20人以上の方が参加した伊藤武先生による『空海とヨーガ(瑜伽)』1Day講座!
「空海」「ヨーガ」等というテーマを聞いて興味がある人、ない人は分かれると思います。
しかし、ヨガの知識を深め、勉強していく上で、仏教と瑜伽については避けては通れない「何か」繋がりがあることに気づきます。
今回、その「何か」をもっと知りたくて伊藤武先生のWSに参加したしました。
まずこのWSの1番の魅力はなんと言っても伊藤武先生のキャラクター!知識!そして画力!そのどれもが素敵で、内容は決して優しくない筈なのですが、講義を受けていると不思議とさっき話していた難しい内容が繋がって行きます。
伊藤武先生の説明しながら描く絵がさらに理解を深めます。内容は難しい!でも理解が深まって面白い!
日本の仏教、今日にまで残るさまざまな日本の習慣・文化を1200年前に遺した弘法大師空海の話。
さらにはもっと遡ったヨーガの発祥と仏教(密教)の発祥の話。
ヨーガと仏教がインドから中国、そして日本にまで伝わるルートの違いによって変化があったこと、マントラ(真言)や思想に至るまで時代背景を含めて、長い時間や地域性で変わっていく様をまるでその時代を、生きて見てきたかのような解説。
サンスクリット語を含めたマントラ(真言)に、密教の真髄まで包み隠さずしゃべってしまう伊藤先生の知識の豊富さ、本当に脱帽です。
後半には仏教(特にヨガと関わりのある『密教』)に伝わる曼荼羅の世界観のお話。そこに関わる仏教の仏様・ヒンドゥー教の神様の神話を私たちにも分かりやすく噛み砕いてお話しして下さいました。
途中の質問タイムには阿字観瞑想の方法やインドの神様と日本の仏様との繋がり、曼荼羅についてなど、対面・オンライン両方の受講者から質問があり、ひとつひとつ丁寧に教えて下さいました。
また今回参加された方は伊藤武先生の出版された書籍などを読み、受講されている方が多かった印象です。最後には先生がその場で描くサイン+絵を描いてもらうというサービスに皆さん喜んでおられました。
自然体でいて、なおかつ独特な雰囲気に魅了される伊藤武先生のWSは、現役の僧侶たちも勉強会に参加するほど専門的で詳しい内容です。
今回のテーマである『空海と瑜伽(ヨーガ)』は伊藤先生が興味深く研究されている分野のひとつで、今も文献や論文などを読み、常に新しい情報を取り入れアップデートしつつ、惜しみなくその情報を伝えてくださいます。
水と油はどんなに混ぜても交わらない。このような状況におかれた弘法大師空海はどのようにして対局にあった「教え」を融合させていったのか。
一生懸命伝えてくれる先生と、一生懸命聴く受講者の私たち。このWSの空間もまたひとつの曼荼羅の世界を表していたように感じました。
YAJ(ヨガ・アソシエイション・ジャパン)代表
マルマヨーガ創始者、作家、イラストレーター、サンスクリット語とヨーガの講師。
1957年、石川県に生まれる。1979年より、インド、ネパール、スリランカ、および東南アジア諸地域の調査旅行をはじめる。
著書に『図説ヨーガ大全』、『秘伝マルマツボ刺激ヨーガ』、『図説インド神秘事典』、『身体にやさしいインド』、『ヴェールを脱いだインド武術』、『チャラカの食卓-二千年前のインド料理』、『ラーマが行く-タロットの原形ラーマーヤナ・カード付』などがある。
伊藤武先生が行う、ヨーガ哲学講座!3日間で深く学んで頂く講座も開催しておりますので、ご興味がある方はぜひご参加ください♪