ヨガインストラクター

Vol.2 ほうじょうなお先生

  • ヨガインストラクター ほうじょう なお
  • 「Yoga mitra(ヨガミトラ)」代表
  • 日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ療法士/ヨーガ教師
  • ヨガ歴 約15年
  • ヨガ指導歴 約15年

~なぜヨガインストラクターになったのか~

シングルマザーとして生きていくために選択した「ヨガインストラクター」という仕事

実は、最初のヨガの入り口は「職探し」でした(笑)

14年前に娘を出産した後に、職探しの中でたまたまヨガインストラクター募集を見つけました。元々、妊娠・出産前はずっとダンスを教えてきたこともあり、「人前に立って指導するという仕事」が好きでしたし、ちょうど“第一次ホットヨガブーム” の真只中。
当時は、研修を受けて合格すれば、すぐにインストラクターとしてデビューできました。元々ダンスインストラクターだったので、“何かを教える”という経験もあり、その“何か”の中身がダンスからヨガに変わるだけ。すぐにデビューできました。

ブームだったこともあり時給も良いし、安定した収入がありました。研修も受けられて、給料も貰えて…非常に有難い職場でしたね(笑)

いわゆる、よくあるヨガとの出会い…「心が疲れて」とか「体の不調が」といった形ではなく、「生きていくための選択」でした。

~ヨガスペース Yoga mitra(ヨガミトラ) ~

立ち上げのきっかけは、お客様の居場所作りと娘の存在。

ホットヨガスタジオで働きはじめて半年ほどで、レッスンに対して「お客様にとってはこの方が良いのでは?」「もっとこうしたら良いのに。」という思いが出てきました。でもそのスタジオの方針は「誰のレッスンを受けても、同じ内容・同じレベルのレッスンを」というもの。

そこが自分の思いとズレが生じてきて、それならば辞めようと。今考えると、あの頃の私は若かったなぁと思います(笑)

私も、個人経営のスタジオ勤務になったことがきっかけで、初めて自分で組み立てたヨガのプログラムでレッスンをすることに。ヨガについて本格的に勉強をはじめたのもこの時期です。いろいろな先生のところへ行き、自分自身も学びながら、レッスン経験を積んでいきました。

その後、勤めていたスタジオが閉店することになり、「今のヨガスタジオの生徒さんを受け入れるところを、自分で作れれば!」と思い、Yoga mitra(ヨガミトラ)の立ち上げを考えました。

<大手スタジオで店長として勤務する>ことや、<フリーインストラクターになる>など道はありましたが、娘はまだ2歳。保育園に預けているとはいえ、自由に動ける時間は限られていました。
「限られた時間でインストラクターとして生活していくためには、自分でやるしかない」と。娘の存在は、とても大きな力となりましたね。
また生徒さんから「どこかでやらないですか?」と言ってもらえたことも。今でも、その時の生徒さんがご参加くださっています。

これまで、スタジオ経営で苦労という苦労は思いつきませんが…
オープン当時は、保育園のお迎えの時間までに仕事が全部終えられない時もあり、そんな時は一人だし「どうしようどうしよう」となっていました。

今思えば、一人でよくやったなぁと思います(笑)

経年とともに、スタジオの仕事の幅も広がり、関わる人も増えています。提供する内容も多くありますが、おかげさまで子供一人を育てていくには困ったことは無いです。ありがたいですね。

〜My daily〜

ヨガは生き方、生活。

自分のヨガの捉え方は、生き方。生活。
だから、改めて“ヨガの時間をとる”というより、“全てはヨガの時間”。

よく、大阪駅から本町まで歩いてくるのですが、その歩くも体操につながります。今どんな感覚があるのか状態を見つめ、もし今日体操が必要だと身体が感じていたらやる。今日必要だと感じたら、呼吸法をしたり、アサナをしたり。

「マットをひいて、着替えて、アサナを練習する時間がヨガである」というよりは、ほんとうにその一瞬一瞬すべてがヨガの学びの時間だと捉えています。歯磨きも、食事も、着替えも、勉強も、人との関わりも、すべて、です。

娘も14歳になり、いわゆる思春期。友達のような関係性ですが、髪の毛に気を使う姿は、年頃のかわいさを感じます。

小さい頃は、一緒にヨガをしていた時期もありましたが、今は誘ったら一緒にやる程度。自分からはしません。子供の方がシンプルに毎日を感じたり、楽しんだりする術を知っていると思うので、私は特にヨガをして欲しいとは思わず、いつまでもそのままの無邪気さを大切にしてくれたらと思っています。

相談事があった時などは、「なんでそう考えているの?」と、なるべく自分自身のきもちを引き出して、気づいてもらうように語りかけます。「どうしたいと思ってるん?」と。今学んでいるヨーガ療法のダルシャナが役に立ちます。

~In future~

「自分の力で元気である」をサポートしたい。

みなさん、体調を崩した時にヨガに行きますか?お休みする人が多いですよね。
でもほんまは、体調を崩した時ほど、ヨガをやってほしい。お医者さんやお薬とも上手に付き合いながら、ヨガからのアプローチでも、今の自分の状態を見て欲しいです。
アサナを取ることだけでなく、呼吸法もヨガ。共に時間を過ごし、お話を聞かせていただくこともヨガ。です。

そして、もし私がいちヨガインストラクターというだけではなく、治療ができるようになれば、アドバイスできることも増え、ヨガが心身ともにバランスをとる術であることをさらに知ってもらえるかという思いを抱き、今、鍼灸の学校に通っています。

はりやお灸の治療をした後に、ご自宅で自分でもできる“お持ち帰りの常備薬”としてヨガの練習方法をお伝えしたいし、必要であれば「じゃぁちょっと体も動かしましょうか。」と。それくらい気軽な感覚で、いつでも足を向けて欲しいです。

もともと整体師をしていた時にも「ここに来れば良し」でも「帰ったらしんどくなる」そして「また来る」と、お客様がずっと通ってくれていたんですが…
経営を考えると有難い話なのですが、ほんまは「自分でもバランスをとること」を身につけてほしいし、「通わなくてよくなるように施術しよう」と思っていました。

ヨガも同じ。話を聞かせてくれて、「先生に会いに来て元気になる」って言ってもらえて、すごいうれしい。でも、最終的にはその方自身の練習ができるようになって、たまに「元気です!」ってお顔を見せてくれるようになるのが、理想です。

鍼灸も目的は同じ。
もちろんいつでもウェルカムで「ここに来たら治してもらえる。」と頭の片隅に置いていただきながら、自分に必要なことを自分で選択して、「その人が、その人の力で、元気である」っていうのをサポートしていきたいです。

またいつも助けていただいている、ミトラのお客様にも感謝しています。鍼灸の学校に行っているので、レッスンができる時間が限られているのですが、そこに合わせてご予約いただいて・・・ありがとうございます!
もちろんインストラクターさんにもお力をいただきっぱなしで感謝しかありません。
ミトラには素敵な先生がたくさんいます。ぜひスタジオにも遊びにきてくださいね♪

Yoga mitra(ヨガミトラ)情報

HP:http://www.yoga-mitra.com/
■本町教室
住所:〒541-0057大阪市中央区北久宝寺町4-4-14ルアンジュ本町501
電話番号:06-6245-5996(8:00~20:00)
定休日:不定休
最寄駅:大阪市営地下鉄 各線「本町」駅 15番・21番出口より徒歩5分。
※本町教室はマンション内にあります。インターフォンにて「501」号室を呼び出してください。

■中崎町教室
住所:〒530-0015 大阪市北区中崎西4-1-20
電話番号:06-6245-5996(8:00~20:00)
定休日:不定休
最寄駅:大阪市営地下鉄 谷町線「中崎町」駅 2番・4番出口より徒歩5分
※中崎町教室は、築100年の長屋を改装したスペースです。入り組んだ路地にあります。